仕舞い方
何事にも終わりは必ずやってくる。
仕事、キャリア、人生・・・
部長であろうと社長であろうとサラリーマンであれば
定年や退任は必ずやってくる。
人生であれば世界中のすべての人が死ぬことは避けられない。
絶対不変の真理である。
それでも人間は錯覚し、終わりがないようかに振る舞う。
今の立場や環境に執着し、自分の欲望を優先、時に人を傷つける。
傷つけられた人はいつか必ず仕返ししてやろうと時を伺う。
世の中のニュース、事件を見ているとそんな恨みや嫉妬が原因のものばかりだ。
「他人が嫌がることをやってはいけない」
これは、私が父から教わった唯一の教えである。
自分の部下に愛情もなく、ただただ追い込めば、いつか必ずしっぺ返しがくる。
互いに職場が変わって上司部下の関係が逆転することがないとも限らない。
部長や役員になってからチヤホヤされていても
定年退職と同時に周りが手の平を返したように態度が一変した
なんてよく聞く話だ。
走ってばかりいないで、時には立ちどまり
人生最期の日を想像してみよう。
定年退職の日を想像してみよう。
肩書きなんてまったく意味がないことに気づき、感謝の言葉が溢れるはずだ。
死んだあと、退職したあと、周囲はあなたのことをどのように語るだろうか。
周囲の人の心の中であなたはどのように生き続けるだろうか。
一期一会の精神で、まずは目の前の人を大切にしよう。
国家や世界平和を語るのはそれからだ。